AI エージェントの複数セッションを並列実行し、対応が必要なものを確認する。
Claude Code の複数セッションを並列実行しながら、Codex や Gemini CLI も一緒に使えます。このガイドでは、それぞれの作業を分け、対応待ちのセッションを見つける方法を紹介します。
はい、同時に実行できます。Claude Code、Codex などのターミナルエージェントは、別々のターミナルタブで起動すれば、それぞれ独立したセッションになります。2つのエージェントが同じファイルを変更しないよう、セッションごとに専用の git worktree またはフォルダを用意してください。難しいのは、どのセッションがあなたの対応を待っているかに気づくことです。Claude Code のエージェントビューなど、各ツールに組み込まれた画面には、そのツールのセッションしか表示されません。
セッションごとにプロジェクトの作業コピーを用意する。
ターミナルは、Terminal や iTerm2 のように、文字でコマンドを入力するウインドウです。ターミナルのタブで起動したエージェントは、それぞれ独立して動きます。ただし、2つのエージェントが同じファイルを編集してしまうおそれがあります。Claude Code のドキュメントでは、git worktree を使って作業を分けています。worktree は、同じプロジェクトを専用のブランチで扱う、もう1つの作業コピーです。
Claude Code。
--worktree(または -w)に名前を指定すると、Claude Code が worktree を作成し、その中で起動します。
claude --worktree feature-auth
これにより、worktree-feature-auth というブランチに .claude/worktrees/feature-auth/ フォルダが作成されます。.gitignore に .claude/worktrees/ を追加してください。セッションを増やすときは、その都度新しいタブを開き、別の名前でコマンドを実行します。
Codex とその他のエージェント。
Codex は通常の「Ask for approval」設定では、ワークスペース外のファイルを編集する前に確認を求めます。そのため、プロジェクトの別のコピーや worktree など、セッションごとに専用のフォルダで Codex を起動してください。Gemini CLI などでも同じです。1つのタスクに1つのフォルダを用意します。
タブに名前を付ける。
ターミナルの各タブに、「ログイン」や「ドキュメント」など、タスクに合った名前を付けてください。通知が来たときに、どのタブを開けばよいかわかります。
ツールに備わっている状態表示を確認する。
独自の状態表示画面を備えたツールもあります。ただし、いずれも表示するのは、そのツール自身のセッションだけです。
| 表示機能 | 表示される内容 | 制約 |
|---|---|---|
Claude Code のエージェントビュー(claude agents) | バックグラウンドのセッションを1つの画面に表示します。状態は working(作業中)、needs input(入力待ち)、idle(待機中)、completed(完了)、failed(失敗)、stopped(停止)です。 | リサーチプレビューです。Claude Code のバックグラウンドセッションのみが対象です。 |
| ターミナルの状態表示(OSC 7501) | 対応するターミナルで、対話型の Claude Code セッションがそれぞれ作業中、対応待ち、完了のどの状態にあるかを表示します。 | 最近のバージョンの Claude Code が対象です。バックグラウンドセッションや tmux 内のセッションには対応していません。お使いのターミナルのドキュメントを確認してください。 |
| Claude デスクトップアプリの Code タブ | 並列実行するセッションをサイドバーに表示します(Cmd+N)。表示していないセッションが完了すると、通知が届きます。 | デスクトップアプリで実行するセッションが対象です。ターミナルで開始したセッションは、アプリ内で再開して初めて表示されます。 |
| ChatGPT デスクトップアプリの Pets | ほかのウインドウの上にペットが表示されます(Option+Space で操作ボタンを表示)。Running(実行中)、Needs input(入力待ち)、Ready(準備完了)、Blocked(進行不可)の状態を示します。 | ChatGPT デスクトップアプリ内のチャットが対象です。Codex CLI の /pets が表示するのは現在のセッションだけで、tmux 内では動作しません。 |
スクリプトで状態を取得するには、claude agents --json を使います。アクティブな Claude Code セッションの状態が出力されます。Anthropic はこれを、Claude Code の外部からセッションの状態を読み取るための正式な対応方法としています。
各エージェントが作業を止めたら知らせるようにする。
まとめて確認できる画面がない場合は、どのタブを開けばよいかわかるように通知を設定しましょう。最も簡単なのはターミナルのベルです。プログラムが対応を求めたときに、ターミナルが通知音を鳴らしたり、目印を表示したりします。多くのエージェントは、このベルを鳴らすか、独自の通知を表示できます。
| エージェント | できること | 初期設定 | 設定場所 |
|---|---|---|---|
| Claude Code | 作業完了時や許可待ちのときに、デスクトップ通知またはターミナルのベルで知らせます | iTerm2、Ghostty、Kitty でのみ通知 | /config > Local notifications(preferredNotifChannel) |
| Codex CLI | ターン完了時や承認を求めるときに、ターミナルから通知します。対応するターミナルではデスクトップ通知、それ以外ではベルで知らせます | オン。ターミナルにフォーカスがないときに通知 | ~/.codex/config.toml 内の [tui] notifications と notification_method(auto、osc9、bel のいずれか) |
| Gemini CLI | セッションが完了したときや対応が必要なときに、iTerm2、WezTerm、Ghostty、Kitty などの対応ターミナルではシステム通知、それ以外ではターミナルのベルで知らせます(実験的機能)。Gemini CLI のドキュメントには、無料枠と Google One のユーザーは2026年6月18日に Antigravity CLI に移行したとの案内があります。 | オフ | /settings > General > Enable Notifications |
| Cursor CLI | エージェントの作業完了時や入力が必要なときに、ターミナルから通知します | ドキュメントに記載なし | ~/.cursor/cli-config.json 内の "notifications": true |
| GitHub Copilot CLI | 対応が必要なときにビープ音で知らせます | オン | ~/.copilot/settings.json 内の beep |
Terminal、Warp、VS Code のターミナルで Claude Code がベルを鳴らすようにするには、~/.claude/settings.json に次のキーを追加してください。既存の最上位のオブジェクトに追加し、ファイル全体を貼り替えないでください。
{ "preferredNotifChannel": "terminal_bell" }
次に、どこでベルが鳴ったかをターミナルに表示させます。
- Terminal:Settings > Profiles > Advanced > Bell を開き、「Badge app and window Dock icons」または「Bounce the app icon when in the background」を選びます。
- iTerm2:Settings > Profiles > Terminal で Notification Center alerts をオンにし、Filter Alerts でベルを選びます。Claude Code 自身のデスクトップ通知も受け取るには、Filter Alerts で「Send escape sequence-generated alerts」もオンにしてください。
- Ghostty:デフォルトでは、ベルが鳴るとタイトルにベルの記号が表示されます。Ghostty がバックグラウンドにある場合は、Dock アイコンが1回跳ねます(
bell-features)。 - tmux:以下の2行を追加します。
~/.tmux.conf に追加し(ファイルがなければ作成し、既存の行は残してください)、tmux source-file ~/.tmux.conf を実行して適用します。
set -g monitor-bell on
set -g allow-passthrough on
monitor-bell は、ベルが鳴ったウインドウを tmux のステータス行で強調表示します。allow-passthrough は、Claude Code のデスクトップ通知などのエスケープシーケンスがターミナルに届くようにします。Claude Code のドキュメントでは、tmux 内で使う場合にこの設定を求めています。
ベルでわかるのは、何かが起きたことだけです。何が起きたかまではわかりません。Claude Code は、作業が完了したときや許可待ちになったとき、あなたがターミナルから離れていると判断すると通知します。Codex の初期設定では、そのターミナルにフォーカスがないときだけ通知します。
バナー、通知音、音声での通知については、Claude Code と Codex のガイドをご覧ください。通知設定ジェネレーターでは、お使いのエージェントとターミナルに合った設定コードを生成できます。
設定不要の方法を使う。
このガイドの著者が開発した Cowork Island は、macOS 14 以降で使えるアプリです。対応ツールの AI エージェントのセッションをノッチ下のパネルに集め、それぞれの状態を表示します。ノッチの有無にかかわらず動作し、外部ディスプレイでも使えます。
対応しているさまざまなツールのセッションが、それぞれの名前、ソース、状態とともに同じアイランドに表示されます。コーディング向けの連携には、Claude Code、Codex CLI、Gemini CLI、Cursor、Copilot、OpenCode、Cline、Qwen Code、Kimi Code CLI などがあります。セッションは、作業するプロジェクトのフォルダごとにまとめられます。Claude アプリが開いている間は、Claude Cowork のタスクも同じパネルに表示されます。
アプリが Mac で見つけたツールは、自動的に接続されます。Codex、Cline、自分で追加したツールは、「設定」でオンにするまでオフのままです。Codex では、Codex 側で Cowork Island のフックを許可する必要もあります。
- デフォルトでは、セッションに対応が必要になると、アイランドが自動で開きます。ただし、そのセッションのターミナルやアプリがすでに前面にある場合は開きません。この機能をオフにしても、カードには「要対応」が表示されます。
- 「集中」では、デフォルトで「実行中」と「優先」のセッションが表示されます。「設定」で「保留中」を含めることもできます。「要対応」のセッションは表示されたままです。
- ターンが終了すると「保留中」と表示され、結果を確認できます。「完了」はアイランドの一覧に付けるマークです。セッションを削除したり、閉じたり、停止したりはしません。
- 対応している Claude Code のリクエストでは、アイランドで操作を許可または拒否したり、選択式の質問に回答したりできます。ほかのツールでは、そのツールのアプリやターミナルで応答が必要になる場合があります。
- サウンドは、オンにするまで鳴りません。「承認が必要」の通知音は無料で使えます。「セッション完了」のチャイムは Pro の機能です。アプリ自体が macOS の通知を送ることはありません。
無料プランでは、一度に1枚のセッションカードが表示されます。Pro ではすべてのセッションをまとめて表示し、Terminal、iTerm2、Ghostty、Warp、WezTerm、Kitty、tmux などの対応ターミナルの該当するウインドウ、タブ、ペインや、Claude アプリ、Cursor などのアプリへジャンプして戻れます。そのため、複数のセッションを同時に一覧で見る機能は Pro に含まれます。Pro の7日間試用が自動で始まり(Mac 1 台につき1回)、支払い情報は不要です。
無料でダウンロード設定手順とアクセス許可については、インストールページをご覧ください。プランはホームページで、ジャンプの説明はよくある質問で確認できます。
複数セッションでは、プランの利用枠をより多く消費する。
Anthropic は、「複数のセッションやサブエージェントを同時に実行すると、トークン使用量はその分増えます」と明記しています。Claude の有料プランでは、claude.ai、Claude Code、Claude デスクトップアプリの使用量が、共通の上限に算入されます。上限には、5時間ごとにリセットされるセッションの制限(5時間制限)と、週単位の制限があります。現在の使用量を確認するには、Claude Code で /usage と入力してください。OpenAI の料金ページによると、Codex CLI ではセッション中に /status を使うと、利用枠の残りを確認できます。
情報源。
- Claude Code:エージェントの並列実行
- Claude Code:Git worktree
- Claude Code:エージェントビュー
- Claude Code:ターミナルの設定
- Claude Code:設定リファレンス
- Claude Code:デスクトップアプリ
- Claude Code:コマンド
- Claude ヘルプセンター:使用量と長さの制限の仕組み
- Codex:承認とセキュリティ
- Codex:権限モード
- Codex:設定リファレンス
- Codex:詳細設定
- Codex:設定例
- ChatGPT デスクトップアプリ:Pets
- Codex:料金と制限
- Gemini CLI:通知
- Cursor CLI:設定
- GitHub Copilot CLI:設定ディレクトリ
- Apple:Terminal のプロファイルの詳細設定
- iTerm2:Profiles、Terminal
- Ghostty:設定リファレンス
- tmux マニュアル
情報源の確認日:2026年10月18日。このガイドは Cowork Island の制作者が書いています。訂正については、support@coworkisland.com にメールするか、GitHub で Issue を作成してください。